土で汚れないし虫も付かない!グリーンインテリアの中でもハイドロカルチャーは人気です。
今回は初心者でもできるハイドロカルチャーを実践してご覧頂きます。
ハイドロカルチャーに必要な物を準備
今回は初心者でも簡単にできるように、できるだけ基本を押さえていきましょう。
材料は次の通りです。
・苗
・器
・ハイドロボール
・ゼオライト
・植栽道具(はさみ、スプーン、敷きもの、ピンセットまたは割り箸、ボウル)
・水位計(不透明な器を使う場合は必須。透明な場合は必要としません。)
・水差しに入れた水
ハイドロカルチャーの作り方
自作する場合、ハイドロボールがこぼれてもいいように、敷きものの上で行いましょう。それではさっそくやってみよう!
ハイドロカルチャー用の苗を用意する。
今回は三浦園芸さんの3つのハイドロカルチャー用の苗を用意しました。
すでにハイドロカルチャー用に育てられているので、植え付ける鉢の大きさに合わせて小さい苗にしました。ちなみにホームセンターで苗の大きさ別に売られていましたよ。
見た目に涼しいネフロピレス。
小さな葉がつやつやで美しいトネリコ。
葉の美しいビレア。
透明なガラスの容器を用意する
今回は入れ物(鉢)として、水の分量がよくわかる透明なガラスの入れ物を使います。苗の雰囲気に合わせて3つ用意しました。できるだけ広口の瓶の方が苗を植えやすいです。
ハイドロボールとゼオライトを用意する
ハイドロカルチャーは専用のハイドロボールと根腐れ防止用のゼオライトを用意します。
ゼオライトは色つきのものがありますが、今回は着色していないものを使いました。
ハイドロボールは苗の大きさに合わせて大中小とあります。今回は小さなハイドロカルチャーですので、ハイドロボールも小のものを使います。
植え付け用のスプーンやトリミング用のはさみ、ピンセット、水差しを用意する
植え付けにはスプーンがオススメ。使わなくなったもので代用しましょう。トリミング用のはさみとピンセットは水草用のものがあったのでそれを使いました。
ピンセットがなければ割り箸でもいいかも。ハイドロボールを入れる時に苗を固定できればよいので、この辺は専用の道具でなくても大丈夫です。
水差しは、植え付けが終わってから水を注ぐのに使います。お部屋の温度に慣らしておくと、植物がびっくりしないのでくみ置きしておくことをオススメします。
ハイドロボールを水につけて一度洗い流す
ハイドロボールはそのまま使っても良いのですが、器に入れた後水を注ぐと濁ってしまって水の分量がわからなくなってしまいます。そのうち沈殿して濁りも落ち着くので、この過程はオミットしてもいいのだけれど、あらかじめ水で流しておくと次の過程がスムーズに進みますよ。
結構濁りますよね。
苗を植木鉢から抜き、根からハイドロボールを取り去る
根はできるだけ、痛めないようにていねいにあつかいます。自作のハイドロカルチャー用苗なので、ハイドロボールを根から外すだけでOK。もちろんきれいに取り去れなくても大丈夫。ボウルの中にためた水で苗をやさしくふるいながら根から土を取り去ります。ハイドロボールを取り外すとこんな感じに。
根っこをできるだけ傷付けないようにしましょう。このとき、枯れている葉っぱや根っこはトリミングして丁寧に取り去ります。
入れものにゼオライトを敷く。
ガラスの器の底部が隠れる程度にゼオライトを敷き詰めます。たっぷり入れればいいというものでもないので、底部が見えなくなるまで敷き詰めましょう。
ハイドロボールを全体の3分の1まで入れる。
植え付け時、根の先端が付くようにします。
このとき、入れものの上部から植物の茎から上の部分が出るようにして、ハイドロボールの量を調整します。
さらにこのとき、器にどのように植栽するのかをおおまかでいいので決めておきます。
苗を植える
苗を入れものの中に入れ、ハイドロボールを敷き詰めます。
このとき、根っこがガラス面に貼り付いてしまわないように気を付けましょう。根っこがガラス面から見えてしまうのもあまりよくありません。
植え付けたら器ごと軽くトントンとたたき、ハイドロボールがしっかり入るようにします。くれぐれも激しくたたいて入れものを壊さないようにしてくださいね。
器のおよそ4分の1まで水を注ぐ
植え付け直後には肥料は与えません。植え付けや植え替えは植物にとっては大仕事です。
体力を消耗していますので、激しくゆすったり、日光や風がガンガン当たるような場所へは置かないようにします。
できれば明るい日陰に3日くらいは置いてあげるとよいでしょう。
タグに必要な事項を記載して、完成!
今回はネームタグを苗に付いていたタグを利用しました。
植物の名前がわかるようにタグを切り取り、植え替えた日付を入れます。
この日付はとても重要です。なんたって、1年後には植え替えをする目安になるのですから。
注意点は?
ハイドロカルチャーを自作する時に気を付けてもらいたいのは、器と植物の大きさです。
器は植物にあった大きさが一番。
大きすぎても小さすぎても、植物の育成には向いていません。特に大きすぎると、水が吸いきれずに植物が弱ってしまいます。気を付けたいですね。
器は水位計がない場合は透明なもので水位を確認できるようにしましょう。水位を確認できない器を使う時は、水位計で水の量を管理しましょう。
水はすっかりなくなってから継ぎ足すようにしましょう。そうでないと水質を悪くして、植物を弱らせてしまいます。
置き場所に気を付けましょう。直射日光の当たるところは避けます。根が蒸れて弱ってしまいます。薄暗く、湿気の多いところに放置するとカビが生えることがあります。気を付けたいものですね。
ネフロピレスはレースのように繊細な葉が美しいですが、気を付けないとカサカサに乾いてチリチリになってしまいます。葉水(葉に霧吹きで水をかけること)をこまめに施しましょう。
自作の所要時間は?
今回3つのハイドロカルチャーを作りましたが、準備が整っていれば30分もかからずできました。植物とはいえ生きもの、鉢から外したら根を乾かしたりしないようにできるだけ手早く処理してあげましょうね。
今回の反省点は?
器は口径の広いものを、と勧めていたにもかかわらず、わりと狭いもので作ってしまったため、根っこがガラス面に付いてしまって見えてしまっているのです。ここが一番の反省点でしょうね。
それと、これも反省しているのですけれど、ハイドロカルチャー用の苗を選ぶ時、見た目だけにこだわって、その植物のことをよく知らないまま植え付けてしまったこと。
ネフロピレスとビレアはそれほど大きくならないのですが、トネリコは、日本の固有種では野球のバットの原材料にもなる樹木らしいのです。ネットで調べてみたら、結構な大きさになることがわかったのです。

出典(amazon)
ということは、これはまだかなりかわいい幼木(ようぼく)なのかしら??
そんなに大きく成長したらどんなになるのかな?まるでバオバブの木を恐れる「星の王子さま」の気分・・・・・・。
でもそれほど大きくなった方がうれしいというもの。とにかくがんばって維持していくようにしますね。
この3つのハイドロカルチャーは、養生したのちトイレの明るい窓越しに置くことになっています。殺風景なトイレもこれだけでかなり華やかになりそうです。
まとめ
いかがでしたか?自作のハイドロカルチャー、意外に簡単に作れますね。次回は中・上級者向けのハイドロカルチャーの植え付けをご紹介します。