インテリアにハイドロカルチャーはどうですか?

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グリーンインテリアの代表格とも言えるハイドロカルチャー。造花のようでありながら、造花にはない生きものの息づかいが、お部屋を柔らかい雰囲気に包んでくれます。
今回はハイドロカルチャーの種類や扱い方についてご紹介します。

ハイドロカルチャーって?

そもそもハイドロカルチャーとはどういうものなのでしょう?通常の土のついた鉢物とはどう違うのでしょうか?

ハイドロカルチャーとはHydrocultureとアルファベット表記します。ただし完全な和製英語です。ハイドロ:水、カルチャー:栽培、と訳すのですが、水栽培かとおもいきやさにあらず。いわゆる水栽培とも質を異にするのです。

「水栽培」はヒヤシンスなど、直接水に根付かせる球根類などの育成に見られるように、水だけで植物を育てる方法ですが、その水に土、または肥料となるものを混ぜると「水耕栽培」になります。

ハイドロカルチャーは「土」を使わない“水(耕)栽培”のことで、通常の鉢物とは異なり、土の代わりに使うのはハイドロボールやカラーサンド。
土栽培の鉢物は鉢下に水抜き穴を必要としますが、ハイドロカルチャーはそれが不要で、水の受け皿も必要ありません。

土で室内やテーブルの上、手の汚れがありませんし、室内で管理するため害虫を寄せ付けず、水やり(正確には水の取り換え)の回数を減らして、管理を手軽にしたものなのです。

どこで入手できるの?

最近では購入も手軽にできるようになりました。今回は代表的な手に入れ方をご紹介します。

ホームセンター

ホームセンターは屋外には通常の植物などが販売されていますが、屋内にはハイドロカルチャー専門のエリアを設けて販売しています。
水を好む植物を中心にハイドロカルチャーで仕立ててあるので、お部屋のイメージに合わせて選ぶことができますね。また売り場には、ハイドロボールやサンド、ハイドロカルチャー用の鉢、水位計や根腐れ防止剤など、植え替えに必要な資材なども一緒に置いてあるので便利です。

ただ難があるとすれば、ハイドロカルチャーの種類にやや乏しいという点です。量産されたものや大量に仕入れたものが販売されているので、植物が比較的単一化していることからハイドロカルチャーの中・上級者には物足りないこともあるかもしれません。

逆に言えば、初心者には育てやすい品種のものがそろっているので、まずはインテリアとして扱いたい人にはうってつけといえるでしょう。

ハイドロカルチャー専門のWebショップ

ハイドロカルチャー専門のショップがいくつかあります。ハイドロカルチャーとして入手したい植物をピンポイントで探すことができるのが利点ですね。
植物の中には鋭角的なイメージもあれば、ふんわりとした柔らかいものまであらゆるものが揃っています。大きさも千差万別。鉢の素材などもいろいろとそろっているので、バラエティ豊かです。

ハイドロカルチャー専門ショップのURL

✅ ブルーミングスケープ

✅ 三浦園芸

難点はなんといっても大きさがわかりにくいこと。それから比較的高価になってしまうことです。購入についてはていねいな取り扱い説明書が付いているので安心ですね。

自作

ハイドロカルチャーはインテリアであると同時に生きている植物でもあります。ですから一定の期間がきたら、植物のために植え替えをする必要があります。
自作のハイドロカルチャーは、こうした植え替えのタイミングで行うのが一番良いのかも知れません。資材の交換とともに鉢をちょっと変えてみるのがオススメです。イメージががらりと変わるので楽しいですよ。

しかし、最初から行おうとするのはなかなかコツがいります。なんといっても植物。ハイドロカルチャーに仕立てたい植物を水栽培で用意することが必要です。というのも、土を完全に洗い落とした根付きの植物は、土を洗うことで負担がかかるのか、たいていの場合失敗してしまいます。水栽培は植物にとってはかなり過酷ですし、根が出るまでに水替えなどの負担がかかります。インテリアとしてスタートするにはできあいのハイドロカルチャーの方が無難ですね。

オススメ!ハイドロカルチャー5つ

今回は手に入りやすく、管理もしやすいハイドロカルチャーを5つご紹介します。同じ植物でも鉢が違えばイメージも変わります。大きさや高さなども参考にご覧ください。

ガジュマル

高さ10〜20cmほどの卓上サイズから、最大100cmほどの大きさのものまであります。ぽっこりとして地面から立ち上がったような幹が特長です。
日本やインド、オーストラリアに生息する常緑樹で、冬は育成が緩やかになります。日光を浴びて育つのが好きな観葉植物ですので、室内でも日差しの入る明るい部屋に置くことをオススメします。

テーブルヤシ

その名の通り、テーブルにおけるほどの大きさのヤシ。大きくなってもせいぜい2メートルくらい。メキシコ~南アメリカにかけて分布、標高1,000メートル以上の場所に自生し、寒さにも強い品種です。直射日光が苦手なので、日の光が強くあたらない場所に置いてくださいね。

ポトス

ポトスとはサトイモ科に属し、熱帯雨林に生えるツル性の植物。大きな木に這い上がるように育ち、長さ数十mまで伸びます。私たちが観葉植物として鑑賞しているのは幼葉なのです。

葉に黄色い斑が入ることからオウゴンカズラとも。
ハイドロカルチャー仕立てのポトスはカーテン越しの明るい光の差す場所を好みます。窓辺などにさりげなく置くとおしゃれです。

サンスベリア

リュウゼツラン科のサンスベリア。土栽培だと強日光を好みますが、耐陰性にも優れているので、室内で管理するハイドロカルチャーとしても楽しめます。直線的な葉の形状はお部屋の雰囲気をシャープにもしてくれます。直射日光は根腐れの原因になりますので、日差しが直接当たらないように管理します。

モンステラ

独特な葉の切れ込みが美しいモンステラ。熱帯ジャングルに群生しているのだそう。その名の通り、葉の形状からモンスターを連想させますね。モンステラは強壮で、育てやすい植物です。根腐れに注意すれば、明るい部屋でも暗い部屋でも生育してくれますよ。

ハイドロカルチャーのお手入れは?

ハイドロカルチャーのお手入れは基本的に水やりです。とはいえ土栽培の鉢物に比べればその回数はグッと減ります。水やりのタイミングは、容器の底に水がなくなって2~3日後程度です。ハイドロボールの約1/5の高さまで水を入れるのが理想的。多すぎると植物の根が呼吸できずに根腐れの原因になります。

葉水を与えるのも効果的。霧吹きで葉っぱに水を掛けてあげるのです。気持ちよさそうですよ。

また水は15度くらいの常温だと、植物への負担が少ないそうです。水がなくなる前につぎ足しするのは絶対に止めましょう。根腐れの原因になります。特に冬は植物の生長もゆるやか。水やりの回数は夏よりも少なめになることを覚えておいてくださいね。

肥料は植物に合わせて水耕栽培用の液体肥料を与えます。植え替えた当初は控えますが、5〜10月の生育期は1週間に1回のペースで与えたりします。濃すぎる肥料もまた根腐れの原因になってしまうので気をつけましょう。

まとめ

いかがでしたか?ハイドロカルチャーはお部屋の雰囲気を一味違ったものにしてくれます。植物の葉の形状だけでなく、鉢の色や形で選んでみてもすてきです。
生きているインテリアですから、まずは植物の性質を知っておくと、お手入れや管理がしやすくなります。わりと扱いやすいグリーンインテリアとして始めてみてはいかがですか?

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