吉祥寺通り、窓に36、雑貨店サブロSublo。

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古くからの商店街、吉祥寺のサンロードの喧騒を抜けて吉祥寺通りに出ると、それまでの雑踏が嘘のように、静かで整然とした街並みが広がります。

東急百貨店を⾏きすぎ、横断歩道を渡って次の番地に⼊ってすぐの、こぢんまりとしたビルの2 階に目指すお店「サブロ」があります。

 

ギャラリーのような雰囲気

木とガラスの古い作りのドアを押して入ると、時代物の家具にきちんと収まった数々の文具や雑貨が目に入ります。お店はそう⼤きくはありませんが、壁⾯も目⼀杯使って雑貨を陳列。それはまるでギャラリーのような雰囲気です。

店奥にある古いレジスターは現役。さらにレジ奥の壁に鎮座している古い薬箱は、さまざまな書類が収められているようです。色はおろか、古い家具の手擦れした感じまで統一されていて、ダークブラウンの色彩の中に、温かみのある電球の明かりが静かに雑貨を照らしています。

古びていても、それが味わいになるのが時代物の家具の良さ。ていねいに扱われているので、売り物だと間違われてしまうほどです。

古いものと新しいものが交錯する景色

古いものの中に、新しいものが混在する店内。新しいもの、それは文具を中心とした雑貨ですが、どこか懐かしいテイストが。子供の頃、手にしたり目にしたりしてきたもののようにも思えるのです。

お店は訪れた⼈にはちょうどいい⼤きさ。まるで⾃分のお部屋の中にいるような錯覚に陥ってしまうほど居⼼地が良いのです。

オーナーも⼥性ですが、スタッフの⽅も全員⼥性。そのせいか、隅々まで掃除が⾏き届いていて、⼊れ代わり⽴ち代わり人が出入りするにもかかわらず、ホコリをかぶったものはありません。

 

陳列棚や商品台はすべてオーナーの趣味。オーナーが心引かれた古い家具をディスプレイとして使っているのです。

お店は吉祥寺通りに⾯しているのに、不思議なくらい静か。不思議にお客様もあまり騒がしくないのは、このお店の落ち着いた雰囲気が、自然と無口にさせてしまうのかもしれませんね。

 

雑貨へのこだわり

サブロの雑貨の仕入れは、オーナーとスタッフの方がすべて担っています。仕入れるポイントは、お店の雰囲気に合っているかどうか、何となく懐かしい雰囲気がするかどうか、そして雑貨を手にする人が楽しんでくれるかどうかに尽きます。

お店のノスタルジーにあふれた雰囲気にマッチするように、雑貨はどちらかというとシックで落ち着いた雰囲気。⾊味も派手さはありません。

それからなんといっても雑貨を手に取った人に、喜びと驚きを持って迎えてもらえることを目指しています。

これは一体何に使うの︖という疑問が晴れた時の新鮮な驚きが仕⼊れたスタッフの喜びになるのですね。

こんな雑貨があるんだ!とハッとしてくれることがスタッフさんの喜びだとか。

 

アーティストとのコラボレーション

なんといっても、新進のアーティストを発掘するその眼⼒はすごいのです。

それがサブロの企画展。新進のアーティストの作品を展示販売するのです。ここから有名になったアーティストも多いのでは︖

この日は「夜長堂のいとし紙店 in Sublo」を開催中でした。

取材に訪れたこの⽇も企画展が⾏われていました。こうしたアーティストもオーナーが発掘します。その眼⼒、素晴らしいですね。

今はすっかり有名になったサブロには、デザイナーやアーティスト自らが作品を置かせて欲しいと売り込みにも来られるそうです。そうした応対もスタッフやオーナーさんがキチンと対応してくれます。

限定グッズの魅力

サブロでしか手に入らない限定グッズもまた魅⼒のひとつ。雑貨の中にはこのようにアーティストの一品物や、お店とのコラボレーション製品もあるのです。大手メーカーのコラボグッズもあって、サブロLimited の持つ魅⼒が満載なのです。

 

世代や性別を選ばない懐の深さ

お店には、世代も性別もさまざまな⼈が訪れます。サブロにはターゲットユーザーという⾔葉はありません。訪れる⼈を懐深く受け入れ、お店にいる間も、品物を買ったあとも、じっくりと余韻に浸っていられるように取り計らうだけ。

品物の梱包を行うスタッフの長井真菜美(ながいまなみ)さんと浅沼桃子(あさぬまももこ)さん

ですから、夢中になって雑貨を⾒ているお客様に、無⽤な声がけはせず、静かに⾒守ってくれます。この景色、どこかで⾒たような・・・・・・。

そうです。この景色、吉祥寺サンロードの雰囲気そのままなのです。サンロードには古くからのお店も、新しいお店も渾然⼀体となっていて、お年を召した⼈も若い⼈も、賑やかに⾏き交う活気のある商店街です。

オーナーさんが上京して初めて訪れた吉祥寺の商店街の賑やかさに、彼⼥の⽣まれ育った京都伏⾒の商店街に近いものを感じ、この地・吉祥寺に出店を決めたと言います。彼⼥がほれ込んだのは、もしかしたらサンロードだったのかも。

来店者を限定しない雑貨のセレクトこそが、幅広い客層となって今に至っているのですね。

お店が成り⽴つまでの道のりやお店の名前の由来についてはWebに詳細が語られています。ウェブサイトへもぜひお⽴ち寄りください。

 

店舗情報(2018年4月3日時点)

Sublo サブロ

所在地 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-16 原ビル2階
営業時間 12︓00〜20︓00
定休⽇ ⽕曜⽇
電話番号 0422-21-8118
アクセス JR吉祥寺駅北⼝下⾞、吉祥寺通りに⾯しています。
公式サイト http://www.sublo.net/
X(旧twitter) http://twitter.com/36Sublo
facebook http://www.facebook.com/36Sublo
instagram https://www.instagram.com/36sublo/

 

ギフトラッピングについて

ギフトラッピングもサブロらしい心遣いが感じられるものになっています。

品物の大きさや形に合わせて8 種類以上にものぼるギフト用封筒を用意。封筒の⾊は基本的に茶⾊と緑⾊の2 色で統一しています。

箱詰めにも対応していて、箱用には2 種類の包装紙が。包装紙にカラフルなひもで文庫結びするシンプルでおしゃれなラッピングです。

ラッピング用リボンのかわりにサブロではスタッフさん手作りのリボン付きお店のネームタグを用意しています。

お店のネームはんこをタグに押し、カラフルな紙製の細ひもで作った小さなリボンをタグに結び付けるというおしゃれなもの。

多くのお店でギフトラッピングを有料にする向きがある中、サブロは無料で対応してくれます。ギフトラッピングでなくても、お店のロゴはんこが押してある白い封筒が十分にかわいいのですよ。

ほかのものとの同梱もできる?

お客様の中には「ほかに入れたいものがあるのでギフト用の封筒の封はしないでね」と依頼される方もいらっしゃるとか。もちろん、そうした要望にもすぐに対応してくれます。ギフトラッピングで困り事があったら、ちょっと相談してみてはいかがでしょう︖すてきなアイディアでオリジナルのギフトラッピングができるかもしれませんよ。

Web での通販が充実!

ウェブサイトでは通販を⾏っています。サイトの雰囲気が実店舗の雰囲気とほとんど変わらないのもサブロの特徴です。最近では海外、それもアジア圏からのお引き合いが多いようで、スタッフさんは大忙し。取材のこの日も接客の合間にネット注文のお客様のお品物を郵送する業務に追われていました。

接客の合間、通販の品物の発送に追われる。

 

まとめ

いかがでしたか︖サブロは⼤切なものをしまっておいた箱を開けたように、どこか懐かしくかわいらしいものがひしめく雑貨店です。

ここに訪れる人はすべてその記憶の中に、ノスタルジーを抱えているのかもしれません。

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